今年も最後となったので、反省を少し。
今年はイタリア語に少し集中しました。一昨年、昨年、今年と検定試験を受けて痛感したのが、読む力がものすごく弱いということ。
そもそもイタリア語を始めたのは、イタリアを旅行したときに、買い物やレストランで現地の言葉で用が足せればいいな、というほどの軽い動機で、ちょっとイタリア語で会話できるようになるだけで満足だったのです。ただ、せっかく始めたからにはすぐやめるのももったいないとだらだら続けていたのですが、数年前、ちょっと自分のレベルがどのくらいか知りたくてとりあえず2級を受けました。何とか受かったのですが、2級の時でさえちょっと読むのが駄目だなあと感じました。
もともと話すのが目的で習っていたので、通っていたクラスも会話中心で、読むものといったらせいぜい教科書にのっている1ページたらずの小説の抜粋や、新聞記事を易しくリライトしたものでした。さすがにこれだけでは1級に受からないのも当然です。クラスでいくらアウトプットさせられても、インプットがお粗末だと永遠に幼稚な会話しかできません。自分で原書を読み始めたのですが、わからないところは読み飛ばすので、読み終わってもわかったようなわかんなかったようなうすぼんやりとした印象しか残りません。
そこで読解力をつけようと幾つか講読クラスを覗いてみました。すると講師が日本人のところは例外なく同じやり方だったのです。すなわち、生徒があらかじめ家で日本語訳を書いてきてクラスでそれを読み上げ、講師は「そうですね」といって、間違いがなければさっさと次に進めばいいのに、またその部分を訳し直すのです。私としては、各文章の細かい解説を期待していたのですが、ただえんえんと生徒と講師が訳を読み上げるだけで、単に横のものを縦に直しているだけでした。これらのクラスを見学した限りではあまり読解力の向上に役立たないのではないかと思いました。
そんなわけで、次に覗いたのがネイティブ講師による講読クラスです。クラスによって、あらかじめテキストが配布されていたり、その場で読まされたりとありますが、いずれも講師がどんどん内容について質問を浴びせていきます。簡単な文章でも「つまりこれは言い換えればどういうことか」とか「結局この部分で作者は何をいいたいのか」とかそれはしつこく聞いてきます。すると何となくわかったつもりでいたところ(つまり横から縦にできたところ)も、つきつめられるとちゃんと理解していなかったことがわかります。また、ある文章のニュアンスが肯定的か、否定的か、皮肉がこめられているか、など細かいところも講師はどんどんついてきます。
結局ネイティブによる講読クラスが自分の目的に沿うように思い、以後その路線で受講しました。ただ、このやり方は講師の力量が問われるので、講師を選ばなければなりませんが。それでも、講読クラスを受け持とうという人はそれなりの自信がある人たちだからでしょうか、他のコースよりハズレが少ないです。
講読クラスに通い始めたからといって、一朝一夕に読解力が備わるわけではありませんが、今年受けたCilsや実用検定試験をふりかえると、語彙はまだ圧倒的に不足していますが、文意をとらえる力は以前より多少ついたかなと思います。といってもまだまだ不十分で、去年と比べればの話です。
イタリア語にウェートをおいた結果、顧みられなかったのがドイツ語。秋から講座に通ったものの何か休みがちになってしまいました。初級で使う教材を上級でやるという企画に多少無理があったのかも。受講者は全員すでに中級を終えた人たちでした。最初の2回ぐらいは結構充実していたのですが、その後はちょっとね。初級にいたときも何回か同じ教材をやったのですが、授業の進め方が初級のときと今回と全く同じ。したがって初級なら授業時間いっぱいかかる作業もすぐ終わってしまうので、なにかそれをもっと発展させて高度な作業をやるのかと思いきや、結局雑談に終始。まったく意味の無いゲームもやらされたし。もっとちゃんとした授業計画がたてられていたのかと思っていました。これは好みの問題かもしれませんが、クラスの人数が少ないときでも(何と4人のときも)2人ずつ組んでグループ作業をさせられるのもね。
そもそもグループ作業とは、人数が多くてなかなか生徒が授業に参加できないときや、とくに初級クラスなどで、気おくれしてなかなか積極的に発言出来ない生徒が、不安なく作業に参加できるための方法です。作業によっては、人数が少ないときには全員が一緒に参加して作業を進めていったほうが、いろいろな意見がでてクラスも活性化すると思いますし、他の生徒の間違いを講師が指摘するのを聞くのもとても勉強になります。
それにしても、ドイツ語スクールはもっと営業努力をしてほしいものです。団塊の世代など中高年が再び学び始める一方で若年層の学習者がジリ貧なのに、いまだに留学や検定試験を目的とした実用的な講座を中心にプログラムが組まれています。少しはライバルである他言語のスクールの文化講座を参考にしてほしいものです。面白そうなテーマ別の講座が全然ありません。
全ての外国語にあてはまると思いますが、中高年の語学学習者の多くは、学習年数を重ねるにしたがって、学問や仕事などで求められる実用的な能力の向上を目指すよりも、言葉を通じてその国の文化や歴史、人々の生活などを学ぶことに関心を抱いてゆくのではないでしょうか。いずれのドイツ語スクールも、このような学習者のニーズに応えようという気はないようです。
ということでドイツ語はまたしばらく独習です。中断しないように毎日NHKラジオ講座を聞いてやっていきます。実際、たった20分の講座のほうがためになりそうです。
あと、フランス語をちょっとやります。ドイツ語やイタリア語を始めて以来、とんとご無沙汰していたのですが、イタリア語の歴史でラテン語からイタリア語への変遷を学び、同じ祖先からどのようにフランス語という違う言語が生まれ、発展していったのか知りたくなりました。
日仏学院の通信でこの種の講座があるのですが、レベルが一番上でいきなり受講するのも少し不安なので、まずは復習から始めることにします。
それでは皆様、良いお年をお迎えください。

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